S&P500最高値でも積立を止めない理由

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こんにちは、とっぽです。

新NISAの積立設定って、基本は一度決めたら放置でいいと思っています。

でも、S&P500のチャートが右肩上がりすぎると、さすがに少しざわつきます。「今から買うの、さすがに高すぎないか」「毎月買ってるけど、これ天井でつかんでない?」みたいなやつです。

正直、わかります。僕も毎月の積立設定を見ながら、ちょっと不安になります。含み益が増えていると嬉しいのに、新しく買う分だけは急に怖くなるんですよね。人間、都合よくできています。

でも結論から言うと、僕はS&P500が最高値圏でも、積立は止めないつもりです。

この記事は筆者個人の見解であり、特定銘柄や投資信託の購入・売却を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いします。

結論:高値かどうかを当てにいかない

僕の判断軸はシンプルです。

高値か安値かを当てるゲームをしない。

これだけです。

もちろん、今の株価が割高に見えることはあります。ニュースでは「史上最高値」「AI相場」「過熱感」みたいな言葉が並びますし、チャートだけ見ると「ここで買うの怖いな」と思うのも自然です。

ただ、積立投資で毎月買っているのに、最高値のニュースを見た月だけ止めると、それはもう「タイミング投資」になります。積立を続けるか止めるかの判断を、相場予想に預けることになるんですよね。

僕はそこに自信がありません。だから、積立額と頻度は変えない。高値っぽく見えても買うし、下がっても買う。

理想を言えば、下がったときに喜んで増額したいです。でも現実は住宅ローンも生活費もあるので、そんな都合よく追加資金が湧いてくるわけではありません。ここは会社員のつらいところですね。

それでも積立を止めない理由

まず前提として、S&P500は「高値更新をしながら上がってきた指数」です。これ、当たり前のようでけっこう大事です。

S&P500は、米国の大型株500社で構成される指数です。米国株式市場の時価総額のおよそ80%をカバーしているので、個別の流行株というより、米国大型株全体の体温計に近い存在ですね。

直近10年だけで見ても、最高値更新はかなり頻繁でした。FREDのS&P500終値データを僕の手元で集計すると、2016年7月8日から2026年7月7日までの間に、終値ベースの最高値更新日は359回ありました。

期間末の終値は2,129.90から7,503.85まで、約3.5倍です。配当を含まない価格指数だけで見てもこの動きなので、そりゃ「今から買うの怖い」と感じるのも普通です。

TradingViewで表示したSPYの長期チャート

データ出典:FRED(S&P 500)、指数概要:S&P Dow Jones Indices。値動きを自分でも見たい人は、SPYのチャートはこちらです。

ここで言いたいのは、「今は高値じゃない」という話ではありません。

むしろ高値です。最高値圏です。そこは素直に認めたほうがいいと思います。

ただ、長期で右肩上がりの指数にとって、最高値更新は異常事態というより通過点として何度も起きるものなんですよね。最高値だから危険、最高値じゃないから安全、というほど単純ではありません。

「下がってから買えばいい」が机上の空論である理由

理屈だけなら、「下がってから買えばいい」が一番きれいです。

高値で買わず、暴落を待って、底で一括投資する。これができたら最高です。でも問題は、その「下がってから」と「底」がリアルタイムではわからないことです。

5%下がったら買うのか。10%下がったら買うのか。20%下がったら、さらに下がる気がして買えないのではないか。逆に、待っている間に上がり続けたらどうするのか。

ここが本当に難しいです。

ここで思い出したいのが、S&P Dow Jones IndicesのSPIVAです。ざっくり言うと、アクティブ運用ファンドが指数に勝てているかを長く追っている資料ですね。

プロが企業分析をして、情報も人員も使って、それでも長期で指数に勝ち続けるのは簡単ではありません。これを見るたびに、「仕事の合間にニュースを見ている僕が、底を当てにいくのは無理があるよな」となります。

参考:S&P Dow Jones Indices「SPIVA」

これは謙遜ではなく、普通に無理があります。

ドルコスト平均法は、そもそも高値づかみをゼロにする仕組みではありません。高い月にも買うし、安い月にも買う。その結果、買値をならしていく仕組みです。

最高値の月を全部避けようとすると、ドルコスト平均法の良さを自分で壊してしまう。僕はそう考えています。

「でも今回は違うかもしれない」という不安に向き合う

ここまで書くと、「いや、でも2000年のITバブルみたいなこともあるよね」と思う人もいるはずです。

これは本当にその通りです。

2000年のITバブル期にS&P500を高値で買った人は、その後かなり長い時間を耐えることになりました。ITバブル崩壊で下がり、2007年に一度高値圏へ戻ったあと、今度はリーマンショックで再び大きく下落。2013年にようやく明確な最高値更新局面へ戻るまで、体感としては10年以上の我慢です。

「S&P500は長期なら右肩上がり」と言っても、買った直後からずっと気持ちよく増えるわけではありません。むしろ、買うタイミングが悪ければ、数年単位で含み損を見る可能性は普通にあります。

ここを隠して「とにかく積立なら大丈夫」と言うのは、ちょっと雑だと思っています。

それでも僕が積立を続ける理由は、一括で天井をつかみにいくわけではないからです。

毎月積み立てていれば、2000年の高値でも買います。でも2002年の安値でも買います。2008年の下落途中でも買います。2009年の底付近でも買います。長く続けるほど、最悪の1点で全額を買った人とは結果が変わってきます。

あと、今の新NISAはかなりありがたいです。

旧NISAのころは「非課税期間が終わるタイミングどうするんだろう」と、出口のことも少し気になっていました。でも今は、少なくとも制度上は長く持ち続けやすい形になっています。

もちろん、新NISAだから損しないわけではありません。そこは勘違いしないほうがいいです。

ただ、含み損のときに「期限が来るから売らないと」と焦らされにくいのは、僕にはかなり大きいです。相場が荒れているときに、制度の都合で判断を急がされるのは普通にしんどいですからね。

とっぽ自身も高値圏で不安になった話

偉そうに書いていますが、僕も普通に不安になります。

旧つみたてNISAのS&P500は、今かなり含み益が出ています。資産公開記事でも書いた通り、旧つみたてNISAはS&P500が+181%、オルカンが+162%でした。

ここまで増えると、嬉しい反面、「さすがに一回利確したほうがいいのでは」「新しく買う分は少し減らしたほうがいいのでは」と思う瞬間があります。人間なので、含み益が増えたら守りたくなるんですよね。

でも、そこで行動を変える根拠はありませんでした。

僕が持っているのは、「なんとなく高そう」という感覚だけです。PERや金利やAI相場の過熱感は気になりますが、それをもとに積立を止めて、再開タイミングまで当てられる自信はありません。

為替についても似た話を、以前のドル円160円台でも米国株投資を止めるべきじゃない理由で書きました。気になる材料はある。でも、それを理由に毎月の積立ルールを崩すほどの根拠にはならない。僕の中では同じ整理です。

ただし、無条件に続けていいわけではない

ここはかなり大事です。

「最高値でも積立を続ける」と言っても、生活費や近いうちに使うお金まで突っ込んでいい、という意味ではありません。

まず生活防衛資金は別で確保します。僕の場合、家族がいるので、数か月分の生活費は現金で持っておきたいです。住宅・教育費・車・急な出費もあります。投資はあくまで余剰資金の範囲です。

それから、S&P500の積立と、レバレッジ商品を高値で追うことは別問題です。

僕は以前、SOXLで短期トレードして約4.2万円負けた話を書きました。あれは「長期積立」ではなく、レバレッジETFで短期に取りにいこうとした失敗です。

同じ「米国株が強い」という材料でも、S&P500を毎月積み立てるのと、3倍レバレッジETFを高値で一括買いするのはまったく別物です。前者は自分のルールに沿った資産形成。後者はかなり攻めたトレード。ここを混ぜないようにしたいです。

今の自分の戦略

今の僕の戦略は、かなり地味です。

  • 新NISAの積立額・頻度は変えない
  • S&P500とオルカン中心のインデックス積立を続ける
  • 暴落時に使う現金は、毎月積立とは別枠で持つ
  • レバレッジETFや個別株は、生活に影響しない範囲のサテライト枠にする

最高値が怖いから積立を止める、ではなく、最高値が怖くても続けられる金額にしておく。ここが現実的な落としどころかなと思っています。

逆に言うと、最高値ニュースを見るたびに眠れないくらい不安になるなら、積立額が大きすぎる可能性があります。その場合は「高値だから止める」ではなく、「自分のリスク許容度に合わせて金額を調整する」と考えたほうがいいです。

まとめ

S&P500が最高値圏にあると、積立を続けるのは怖いです。僕もそこは同じです。

でも、最高値更新は長期で上がる指数にとって何度も起きてきた通過点でもあります。2000年のように長く報われない時期が来る可能性もありますが、だからこそ一括で当てにいくのではなく、時間を分散して積み立てる意味があります。

結論は、最初に書いた通りです。

高値かどうかを当てにいかない。

僕はこの一点に絞って、新NISAの積立は淡々と続けます。相場を当てるより、続けられる金額で、続けられる仕組みにしておく。そのほうが、30代会社員の資産形成には合っていると思っています。

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