【2026年7月】ドル円160円台でも米国株投資を止めるべきじゃない理由
こんにちは、とっぽです。
最近、円安やばくないですか。
2026年7月時点で1ドル160円台前半。ちょっと前まで「150円割るかも」なんて言われてたのに、気づいたらまた上がってました。為替って本当に読めない。
米国株に投資してると、ドル円とは切っても切れない関係です。円安が進めば評価額が膨らんで見えるし、円高になれば目減りする。毎日チャートを見てるわけじゃないけど、ニュースで数字を見るたびについソワソワしてしまいます。
ただ、ドル円を見て投資のタイミングを計るのはほぼ意味がない、というのが今の僕の結論です。なんでそう思うのか、書いていきます。
2026年7月のドル円、どんな状況か
チャート出典:TradingView
2026年7月時点で、ドル円は160円台前半で推移しています。2022年初頭が1ドル115円前後だったので、この4年ちょっとで大幅に円安が進んだことになります。
「円安のうちに米国株を買うのは損じゃないか」という感覚、正直わかります。ドルが高い状態で買うわけだから、同じドル資産を買うのに多くの円が必要になる。これは事実です。
僕も「急に円高になったらめっちゃ損するぞ…」「介入来たらどうしよう…」とビクビクすることはあります。でも、そこで手を止めちゃダメなんですよ。
円安になった理由:日米の金利差という構造
なぜここまで円安が進んだのか。一言で言うと日米の金利差です。
米国はインフレ対策として2022年から急ピッチで利上げを進め、政策金利は5%を超えました。一方の日本は長らくゼロ金利・マイナス金利を続けていたので、金利差が開きすぎた。
金利が高い国の通貨は買われやすいので、ドルが買われて円が売られる。これが円安の基本メカニズムです。
じゃあ日本も米国みたいにガンガン利上げすればいいじゃん、と思いますよね。僕も最初はそう思ってました。
でもそこには日本特有の事情があります。日本は国債(国の借金)を大量に発行していて、その国債を一番たくさん抱えているのが日銀自身なんです。
ここで金利を上げると、国は国債の利払い費が膨らんで財政が苦しくなります。日銀も自分が保有する国債の含み損が拡大する。
試算では、政策金利が1.5%を超えると今の財政状況では利払い費が発散する(増え続けて止まらなくなる)とも言われているくらいです。
インフレを抑えるには利上げしたい。でも利上げすると財政が持たない。
日銀はこの板挟みで、アクセルを踏み込みたくても踏み込めない状態が続いています。
実際、2024年以降の利上げは年2回ペースという小刻みなもので、米国との金利差はなかなか縮まりません。円高に戻るとしても、それが1年後なのか3年後なのか、正直誰にもわかりません。
為替が米国株投資に与える影響
為替は実際、米国株投資の結果にどう効いてくるのか。数字で見てみます。
円安局面で買った場合
たとえば1ドル150円のときにS&P500インデックスファンドを100万円分買ったとします。
その後、株価が20%上がって、為替も135円まで円高に動いたとします(10%の円高)。
| 要素 | 変化 |
|---|---|
| 株価の上昇(ドル建て) | +20% |
| 為替の円高(円換算での目減り) | −10% |
| 合計(円換算) | +8%(おおよそ) |
円高が進んでも、株価の上昇がそれを上回ればちゃんとプラスになる。逆に株価が横ばいで円高だけ進めば、円換算でマイナスになることもあります。
問題は「タイミングを計れない」こと
「じゃあ円高になってから買えばいい」と思いますよね。僕もそう考えていた時期がありました。
でも実際には、円高がいつ来るかはわからないし、来ない可能性だってある。待っている間に株価がどんどん上がってしまって、「為替の損得より株価の上昇に乗り遅れたほうが痛かった」というオチになることが多いんです。
僕の旧つみたてNISAのS&P500は、今+181%です。この間、ドル円は115円→150円台→160円台前半と行ったり来たりしました。為替の動きなんて気にせず積み立て続けた結果がこれです。答えは出てると思っています。
円高になったらどうなるか(シナリオ別に整理)
とはいえ不安なものは不安なので、今後のパターンを一応整理しておきます。
シナリオ1:円高が急速に進んだ場合(1ドル120〜130円)
短期的には円換算の評価額が下がります。150円のときに買った資産が130円になれば、円換算で約13%目減りする計算。見た目の含み損が出るので精神的にはしんどいです。
ただ、このとき「次に買うドル資産はより安い円で買える」という側面もあります。円高は追加投資のチャンスでもあるんですよね。
シナリオ2:円安がさらに進んだ場合(1ドル165〜175円)
円換算の評価額はさらに膨らみます。ただし輸入物価も上がって生活が苦しくなるので、素直には喜べません。投資利益は増えるけど家計は圧迫される、というなんとも言えない状況です。
シナリオ3:為替が横ばいで推移した場合
この場合は純粋に米国株の値動きだけが損益を決めます。S&P500が長期で年率7〜10%程度のリターンを出してきた実績を信じるなら、これが一番シンプルなパターンです。
長期投資家が取るべきスタンス
結論、為替ヘッジなし・タイミングを計らず・毎月積み立て続ける、これだけです。
為替ヘッジは不要(個人的な考え)
「為替ヘッジあり」のファンドというものがあります。円安・円高の影響を打ち消すしくみが組み込まれているもので、一見安全そうに見えます。でもこのヘッジにはコストがかかる。今のように日米金利差が大きい環境だと、このコストが年率1〜3%にのぼることもあります。
10年・20年の長期投資で毎年1〜3%引かれ続けたら、複利の力で最終的な差はかなり大きくなります。長期投資家にとって為替ヘッジは「コストを払って確実に損するしくみ」になりやすい、というのが僕の見立てです。
10〜20年のスパンで見ると為替の影響は薄まる
株価の上昇と為替の変動、どちらが大きいか。長期で見ると株価の上昇のほうがはるかに大きいことがほとんどです。
S&P500は過去30年で年率10%超のリターンを出してきました。30年で計算すると元本が約17倍になる計算です。対して為替は、1990年代初頭が1ドル130〜140円くらい。今が160円台なので、30年で見れば20〜30円の変動にすぎません。株価の17倍という上昇に比べたら、為替の影響なんてほぼノイズです。
それでも不安なら分散する
為替リスクが気になるなら、全部を米国株にせず日本株や日本債券を一部混ぜるという方法もあります。「全世界株式(オルカン)」は全部ドル建てというわけではないので、その点で為替リスクが多少分散されています。
ただ、完璧な為替対策を探してたら一生投資を始められません。まずは少額でいいので始めて、相場の動きに慣れていくほうが長い目で見て大事だと思います。
まとめ:ドル円は「参考程度」でいい
長くなったので、一回まとめます。
- 2026年7月現在、ドル円は160円台前半。日米金利差が背景にある構造的な円安
- 「円安だから買い時じゃない」の理屈はわかるけど、いつ円高になるかは誰にもわからない
- 待っている間に株価が上がることのほうが、為替で得することより多い
- 長期積み立てなら為替の影響は薄まる。為替ヘッジはコストが重くておすすめしない
- 「完璧なタイミング」を探すより「始めること」のほうが大事
為替は気にしなくていい、とは言いません。知っておくのは大事だし、円高が来たときに焦らないための予習は必要です。
でもドル円を理由に投資を止めるのだけはもったいないと思っています。毎月の積み立てを淡々と続けることで、円安の時期も円高の時期も平均化されていく。それが個人投資家にとって一番現実的な戦略です。
もし今迷ってるなら、少額でいいので一歩踏み出してみてください。1,000円からでも始められる時代なので。